【ニュース・アメリカ】イェール大学、2019年秋学期入学の学生から出願手続きでSAT/ACT試験の小論文の点数提出を義務付けず

2018年6月1日、イェール大学(Yale University、コネチカット州)は2019年秋学期入学の学生から、出願手続きにおいて大学進学適性試験(SAT)もしくはACTの小論文の点数の提出を義務付けないことを発表した。同大学の発表に先立ち、ハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)及びダートマス大学(Dartmouth College、ニューハンプシャー州)も同小論文の得点提出を義務付けないことを発表している。

 

SAT及びACT試験は、オプションとして小論文が含まれる場合とそうでない場合があり、イェール大学の新方針は小論文が含まれない試験を受験した生徒が、小論文の点数を得るためだけに再度全ての試験を受験し直すことを回避するための措置でもある。

 

小論文の点数提出を義務付ける大学数が減少する中、現在も小論文の点数提出を義務付けている著名大学には、カリフォルニア大学(University of California)、スタンフォード大学(Stanford University、カリフォルニア州)、プリンストン大学(Princeton University、ニュージャージー州)、デューク大学(Duke University、ノースカロライナ州)、ブラウン大学(Brown University、ロードアイランド州)などが含まれる。なお、2017年高校卒業者のうち、170万人がSATを受験し、その約70%に相当する120万人が小論文を含む試験を受験しているのに対し、ACTでは受験者200万人のうち、約半数が小論文を含む試験を受験している。

 

Chicago Tribune:Yale joins list of big-name universities to drop SAT/ACT essay requirement

 

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