米国科学振興協会（American Association for Advancement of Science：AAAS）は、気候変動のリスクに関する対話を拡大するために、新しいイニシアティブ「我々が知っていること（What We Know）」を立ち上げたことを明らかにし、同時に、現在の気候科学と気候変動による影響を評価した報告書「我々が知っていること　～気候変動の現実、リスク、および対応～（What We Know：The Reality, Risks and Response to Climate Change）」（URL1）を発表した。本報告書は、ノーベル賞受賞者でカリフォルニア大学サンディエゴ校（University of California, San Diego）スクリプス海洋研究所（Scripps Institution of Oceanography）のマリオ・モリーナ教授（Mario Molina）らを中心とする委員により作成されたもので、気候変動に関し、気候変動は起こっている、気候システムは、大きな損害を伴う急激且つ予測不可能で元に戻すことができない変化に向かう危険性がある、対応が早ければ早いほど、リスクとコストの低減が可能である、の3点を主要なメッセージとして発信している。

URL1: http://whatweknow.aaas.org/wp-content/uploads/2014/03/AAAS-What-We-Know.pdf
URL2: http://www.aaas.org/news/aaas-kicks-initiative-recognize-climate-change-risks