【ニュース・アメリカ】「TOP500」スパコン最新ランキング、1位と2位は前回から変わらずIBM社製の「サミット」と「シエラ」

 
世界最強のスパコンランキングを行う「TOP500」プロジェクトは2019年6月17日、第53版となる「TOP500」ランキングを発表した。これによると、1993年の開始以来、初めて上位500位までにランクされたスパコンの処理性能が、全て1ペタフロップ以上となったという。
 
1位と2位は、前回ランキングと変わらず、いずれもIBM社が製造し、エネルギー省(Department of Energy)オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory:ORNL、テネシー州)が所有する「サミット(Summit)」が1位、同ローレンスリバモア国立研究所(Lawrence Livermore National Laboratory:LLNL、カリフォルニア州)が所有する「シエラ(Sierra)」が2位となった。
 
「サミット」のHPLは148.6ペタフロップに向上したのに対し、「シエラ」は前回ランキング時から変わらず94.6ペタフロップとなっている。3位は、国家並列計算機工学技術研究センター(National Research Center of Parallel Computer Engineering & Technology:NRCPC、中国)が開発し、国立スーパーコンピュータセンター(National Supercomputing Center、中国)に設置されている「神威・太湖之光(Sunway TaihuLight)」であった。
 
上位10位にランクされたスパコンのうち、5機は米国所在、2機は中国所在で、日本所在のスパコンでは、富士通株式会社(東京)が製造し、独立行政法人・産業技術総合研究所(AIST、東京)が所有する「AI橋渡しクラウド(ABCI)」が8位となっている。
 
なお、今回発表されたランキングは、「TOP500 June 2019」で閲覧可能。
 

2019年6月17日
 
TOP500.org:TOP500 Becomes a Petaflop Club for Supercomputers

 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
統計、データ 統計・データ
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