科学者約200人が関与する世界的官民パートナーシップ「ゲノムプロジェクト・ライト(Genome Project–Write:GP-write)」の事務局は2018年5月1日、マサチューセッツ州ボストンで開催された会議において、ヒトゲノムのDNA塩基対30億組全てを合成するという当初の計画から、ウィルス感染に対する免疫性のある細胞を生成するゲノムの再コード化という、技術的により近い将来に達成可能なプロジェクトへと方向転換することを発表した。
コスト数千万~数億ドルと予測される「GP-write」は、資金調達が順調に進んでいないことから、スケールダウンした新規目標の達成にも長期間を要する可能性があると指摘される一方で、研究の重点事項が明確にされたことにより、資金が調達しやすくなるとの期待もあり、関係コミュニティは今回の変更を支持している。
2018年5月1日
Nature:Scientists downsize bold plan to make human genome from scratch
【ニュース・アメリカ】「GP-write」、活動計画を、ヒトゲノムのDNA塩基対30億組全ての合成から、ウィルス感染に対する免疫性を持つ細胞を生成するゲノムの再コード化へと変更
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 研究 |
レポート | 海外センター |