【ニュース・アメリカ】「CRISPR-Cas9」遺伝子編集の米国特許、ダウドナ氏・シャルパンティエ氏のチームに付与

2018年6月19日、カリフォルニア大学(University of California:UC)は、「CRISPR-Cas9」遺伝子編集の利用を対象とした米国特許第10,000,772号が、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)に所属するジェニファー・ダウドナ(Jennifer Doudna)氏と、マックスプランク感染生物学研究所(Max Planck Institute for Infection Biology、ドイツ)ディレクターのエマニュエル・シャルパンティエ(Emmanuelle Charpentier)氏のチームに付与されたことを発表した。

 

ダウドナ氏とシャルパンティエ氏は、2012年6月に、「CRISPR-Cas9」が細菌・植物・動物のDNA内で正確な変質を行う過程を説明した最初の論文を「サイエンス(Science)」誌で発表している。ダウドナ氏とシャルパンティエ氏のチームには、全ての細胞の種類を対象とした遺伝子編集のための「CRISPR-Cas9」の使用に関し、欧州特許局(European Patent Office)、英国、中国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコなどを含む多数の国において、特許が既に付与されている。

 

今回付与された米国特許の範囲には、遺伝子及び遺伝子発現の修正を目的として、あらゆる種類の植物・動物細胞の内部・外部において、より簡単に使用できるよう特別に遺伝子操作された「CRISPR-Cas9」複合物の使用が幅広く含まれている。

 

Berkeley News:Doudna-Charpentier team awarded U.S. patent for CRISPR-Cas9

 

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地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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