【ニュース・アメリカ】「2021年言論の自由大学ランキング」発表

 
非営利機関「教育における個人の権利財団(FIRE)」は、「2021年言論の自由大学ランキング」を発表した。本ランキングは、米国の大規模著名大学159校に在籍する学生約3万7,000人の意見に基づき、FIRE、カレッジパルス社、及び、リアル・クリア・エデュケーション社が共同で作成したものである。

 
これによると、学生の言論の自由が保護されている大学上位5位には、クレアモント・マッケナ大学(カリフォルニア州)シカゴ大学(イリノイ州)ニューハンプシャー大学エモリー大学(ジョージア州)フロリダ州立大学がランクインした。一方、下位5校は、デポー大学(インディアナ州)マーケット大学(ウィスコンシン州)ルイジアナ州立大学ウェイクフォレスト大学(ノースカロライナ州)ボストン大学(マサチューセッツ州)となった。
 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 80%以上の学生は、大学において発言する際には自身の見解を自主検閲することがあると回答。また、21%は頻繁に自主検閲すると回答。
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  • 一般的に、学生の間では、保守的な立場の大学講演者に対する抵抗感が高い傾向。
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  • 討論することが最も困難なテーマは、人種間不平等、中絶、銃規制問題。
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  • 講演者に対する怒号をある程度許容する学生は66%で、2020年版報告書から4ポイント増加。また、23%は特定の内容の講演を暴力行為で阻止することを許容すると回答し、2020年版報告書から5ポイント増加。暴力行為による講演阻止に対する支持率が最も高かったのは、著名女子大学のウェルスリー大学(マサチューセッツ州、45%)バーナード大学(ニューヨーク州、43%)
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  • 所属大学執行部が大学キャンパスにおける言論の自由の保護を明確に表明していると回答した学生は、全体の3分の1のみ。

なお、本ランキングは、こちら から閲覧可能。また、本ランキング調査に関する報告書は、こちら に必要事項を記入後、ダウンロード可能。

 
2021年9月21日


Foundation for Individual Rights in Education: https://www.thefire.org/the-2021-college-free-speech-rankings/


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