アップル社(Apple)は、同社の製品「アップルウォッチ(Apple Watch)」及び「アイフォン(iPhone)」に近距離無線通信(Near-Field Communications:NFC)技術を導入した「デジタル学生証(digital student ID card)」の実現に向けた取り組みを、教育技術・サービス企業のブラックボード社(Blackboard)と共同で進めている。
ブラックボード社子会社のブラックボード・トランザクト社(Blackboard Transact)が大学身分証明システム管理を請けおい、協力大学として、デューク大学(Duke University、ノースカロライナ州)、ジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University、メリーランド州)、サンタクララ大学(Santa Clara University、カリフォルニア州)、テンプル大学(Temple University、ペンシルバニア州)、アラバマ大学(The University of Alabama)、オクラホマ大学(The University of Oklahoma)の6校を選び、2018年秋学期からデジタル学生証の導入を開始する予定である。
学生寮へのアクセス、図書館の本の貸出、ジムの利用、食堂での購入などで使用可能となるデジタル学生証は、アプリではなく、アップルウォッチの機能の一部としてアイフォンに接続される。ブラックボード社の広報担当者は、同社は互換性のあるリーダーデバイスを提供しており、デジタル学生証は非常に高いセキュリティと利便性を学生に提供することになるとコメントしている。
2018年6月6日
Inside Higher ED:Apple’s New Focus:Student ID Cards