【ニュース・中国】「双非校」定員割れ 大学院推薦入学組は一般受験組の「パイ」を奪ったのか?(7)

 
 記者は大学院生のレベル差と、推薦入学および統一試験受験という募集形態の違いとの関連性を明らかにしたいと考え、教育部門の権威ある
データを調べてみた。教育部門は現時点で推薦入学者全体の募集データおよびレベル追跡報告書を公表していないため、「推薦入学者のほう
がレベル
が高い」という説をより広範囲で適用できるかを証明することはできない。

 
 国務院学位委員会発行の『学位と大学院教育』は2012年から毎年、全国の大学院生に満足度調査を実施している。記者は2020年の調査結果
を入手することができた。この調査のサンプル数は10万人を超えていた。その結果によれば、M3時点で筆頭著者または責任著者として発表された
学術論文のうち、統一試験受験者は1人あたり1本、推薦入学者は1人あたり1.69本を発表していた。SCI/SSCI/EI収録の論文に限れば、統一試験
受験者は0.35本、推薦入学者は0.99本だった。

 
 「論文発表は大学院生のレベルを図る一指標に過ぎないが、ある程度は学生の研究能力と意欲を示していると言える。この意味で、推薦入学
者のほうがより優れている」と王副教授は判断する。推薦入学は優秀な者を事前に囲い込む「青田買い」の制度であり、成績上位者でなければ
推薦資格は得られない。しかも学習成績以上に、学生の総合的な素質や能力が重視される。そのため平均すると、推薦入学者のほうが統一試験
受験者よりも明らかに優れているというわけだ。

 


2020/09/30
澎湃新闻: “双非校”名额难求,推免生是否抢了考研生的“奶酪”?

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集