閣議において国立農業・食料・環境研究所のトップである会長職に4年の任期でPhilippe Mauguin氏が再任される。7月29日と10月14日の
上院と下院の会長職就任について意見一致を大統領に知らせるための投票の後、この任命が文書で行われる。
選任過程において、Philippe Mauguin氏については国立農学研究所と国立農業環境科学技術研究所の統合計画から1月1日の実質的な活動の功績
が強調され、現在の世界の大きな変化への研究課題の優先事項についての議論がなされた。
Philippe Mauguin氏は2016年7月21日にInra会長に任命され、Irsteaとの統合に伴い2020年1月1日からInraeの会長に就任している。
公聴会での投票において、任命について下院では賛成30票、棄権1票、上院では賛成33票、白紙2票であった。今日の閣議での通達により、
4年の任期の就任が公式なものとなる。
会長にとって公聴会は、100以上の拠点に分かれていた12,000の機関を本土とフランス領の18のセンターにまとめた公的科学技術機関である
Inraeが今後実施する次の主な優先事項を発表する場となった。
(1) 農業・食料・森林の生物多様性の喪失や気候変動による危機など世界の大きな変化に答えをもたらすこと
(2) 農産物や家畜において生産者の収入を考慮し、食物システムのエコロジー変革を加速させること
(3) 資源(水、窒素、炭素、リン)の循環経済の管理によって、バイオエコノミーの開発を進めること
(4) ワンヘルスと予防栄養学の観点から世界の健康アプローチを発展させること
(5) 変革する全てのサービスにおいてデジタルサイエンスと人工知能を活用すること
Inraeの主要なパートナー機関とInraeとの協力の成果である「INRAE 2030」戦略は、近々、科学委員会と組織管理委員会において発表される。
10/22