【ニュース・フランス】ESRの2021年財政法プロジェクト(3)

 
省による2020年1月からの新型コロナウイルス感染症対策活動
 
 研究組織や高等教育研究機関において、多くのイニシアティブが取られた。

 
 国立保健医学研究所(Institut national de la santé et de la recherche médicale:Inserm)とそのパートナー機関である全国生命科学
・医療研究連盟による学際コンソーシアムREACTingは、卓越したチームや研究室を集め、現在発生している感染病に関連した衛生危機に立ち向かう
ための研究について準備と調整を行う。2020年3月11日REACTingは、20の重要研究プロジェクトを選定したことを発表した。2020年3月19日、
5千万ユーロの緊急資金が用意され、これによって、多くの科学研究共同組織を支えることが出来るようになった。
 
特に:
 
 ANRは、「フラッシュ新型コロナウイルス感染症」プロジェクトの公募に引き続き、「研究活動」プロジェクトの公募を行う。これは、2020年
4月16日から10月18日まで行われ、新型コロナウイルス感染症とそれによる様々な影響についての対策を検討するための優先研究プロジェクト
を支えることを目的としている。
 
 分析・研究・審査委員会のプロジェクトの枠組みにおいて、例えば、排水貯水池中のウイルス活動を検知する革新的なプロジェクトが財政支援
を受けた。このプロジェクトは、国内での広がりを図り、監視ネットワークを大きくする。そして、新型コロナウイルス感染症が増えていること
を事前に検知する。ワクチン開発プロジェクトと臨床試験の調整と検査のためのプラットフォームづくりを、特にパスツール研究所と一緒に行う。
これらのプロジェクトの中で幾つかは、支援が2021年にも続いていく中長期的になりそうなもの、或いは既にその様に始められたものがある。
 
 この中で、2021年の行動計画全体において、新型コロナウイルス感染症対策へのANRの信用が増すことによって、研究の努力を続けられること
につながる。ANRの「フラッシュ新型コロナウイルス感染症」プロジェクト公募に関して、258のプロジェクトが審査され、107(そのうち25は
人間社会科学の分野)が合計1840万ユーロの支援を受けることとなった。1840万ユーロの「研究活動」プロジェクトの公募は、現在も実施中
である。第6回の公募では、209のプロジェクトが審査された。そして46のプロジェクト(そのうち15は人間社会科学の分野)が採択され、
530万ユーロの支援を受けた。
 
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Ministère de l’Enseignement Supérieur, de la Recherche, et de l’Innovation: Projet de loi de finances 2021 pour l’ESR

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政