【ニュース・フランス】森林や森林破壊による伝染病発生について、65年の分析研究

 
 世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大によって、今まで注目されていなかった研究(生態系や生物多様性、新たな感染症状の発生など)
の重要性が取りざたされている。実際、人類は自然環境を破壊し、その結果として新たな感染症を引き起こす病原菌のリスクにさらされている。

 
 国立農学研究所、フランス農業開発研究国際協力センター(CIRAD)、国立情報学自動制御研究所、ギアナ・パスツール研究所の研究者は、
論文誌Environmental Research Lettersにおいて1953年から2018年の間に発表された森林や森林破壊による伝染病の発生について記載されて
いる565の文献の分析・総括を行った。

 
 これらの論文には、現在の課題のカギとなる知見の盲点について指摘されている。新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルス
SARS-Cov2は世界中に蔓延しているが、これは密猟や違法取引の対象となる動物を媒介してウイルスが広がったとみられている。

 
 人に感染する多くの新しい感染症のように、動物を媒介して人へと感染する感染症である。熱帯地域では、様々な生物が生息するが、
人間社会は危険にさらされており、野生動物による新たな感染症の危機に脅かされている。

 
 農業や畜産の発展に伴い、森林破壊が進み、彼らは森林微生物との接触が増加している。この分析・総括(研究の研究とよばれる作業)は、
客観的かつ事実に基づいた視点を持ち、研究をより良い方向に導くために必要不可欠なものである。

 
 そのような作業の重要性に焦点が当てられており、当初のテーマから派生し、複雑化した研究への取り組みが注目されている。
これらの研究は、感染症の発生段階とその感染経路の知見を考察する必要性を示しており、環境学、人類社会学、経済学、
政治学の重要性も示唆している。
 
5月7日
 


INRAe: Analyse de 65 ans de travaux sur le lien entre forêt, déforestation et émergence de maladies infectieuses

地域 西欧
フランス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究