【ニュース・フランス】学生の学業継続のための2万1500追加枠措置

 
 高校生の80%以上はParcoursupによる入学許可を受け取っており、そのほとんどが高等教育機関への入学手続きを完了している。
入学許可を持っていない学生で、高等教育機関への入学を希望する学生に対して、政府は最大限の協力を行う。これらの高校生に対し面談を行い、
高等教育機関進学委員会(Commissions d’accès à l’enseignement supérieur:CAES)による個別支援を行う。

 
 2020年7月23日に首相から発表された「若者計画」の枠組みにおいて、国民教育・青少年・スポーツ省のJean-Michel BLANQUER大臣、
高等教育・研究・イノベーション省のFrédérique VIDAL大臣は2020年度から2万1500の追加枠を設置すると発表した。

 
 これにより、就業中ではあるが来年度入学を希望する意志のある者も対象とし、学生の多様性促進が可能となる。また領域的な要求に応じ、
短期間のコース(今年度は特に職業技術学校に学生の需要がある)として5700の枠が新たに作られた。

 
 再教育、専門課程または労働市場参入のための職業訓練への要求に応え、地域主導補足課程や職業適性証のような1年課程のコースについて
6000の枠が新たに作られる予定である。大学と協力し、技術能力指導と獲得を目的とした2000の新たな短期課程が2020年度に開始され、
2021年には更に拡大する。

 
 今年度は、新入生数が多かったことを考慮し、需要の大きな分野(特に健康の分野)では、大学長や私立公益機関と連携し、4000まで
学部の新たな枠を増やすこととしている。医療補助教育機関については、3800の枠が設定されており、そのうち2000は看護課程となっている。

 
 保健セギュール協定(Ségur de la Santé)に基づき、政府は地域との対話を行い、市民の健康に最適な職業訓練課程の設置を望む地域に
財政的支援を行う。この危機的状況を乗り越えるため、政府の支援を受け、高等教育課程へ進学する学生の期待に応える政策を実施する。
この政策は、政府の「若者計画」による若者への職業訓練政策や研修による就労支援などにより補完される。
 
7月24日
 


Ministère de l’Enseignement Supérieur, de la Recherche, et de l’Innovation:
Plan Jeunes : 21 500 places supplémentaires à la rentrée 2020 pour répondre aux vœux de poursuite d’études des nouveaux bacheliers

地域 西欧
フランス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育