2017年11月14日に大学、経済界及び社会間での連携をテーマとして、ドイツ大学長会議(Hochschulrektorenkonferenz:HRK)の総会がポツダムで開かれた。HRKのヒップラー会長は、「我々は意識して、頻繁に使われる『第三の使命』という言葉を使わない。というのも、大学にとって、経済界や社会との知識共有と連携は、大学の根幹である研究と教育から切り離されているものではなく、研究及び教育活動の一環と捉えているからである。このように考えてきたからこそ、これまで大学は社会と経済界をつなぎ、技術的もしくは社会的革新に貢献でき、今後もこれらの役割を果たすことができるのである。」と述べる。
HRKの決議は、経済界や社会との知識共有と連携を一体のものとして扱っている。HRKは、大学が技術移転から社会福祉サービスに至る、多くの経済及び社会領域で活動していると述べるが、このような活動を、絶え間なく続く経済界や社会との交流の一環と理解している。即ち、大学は、経済的もしくは社会的問題に取り組む中で、教育と研究を絶え間なく発展させているのである。
しかしながら、それと同時に、大学は、短期的な社会的又は経済的利益を追求する研究に集中しすぎることの危険性を警告する。そのため、高等教育における市民社会への積極的な参加を促すようなコースは、広範な専門的、方法論的な教育を補足する形で設置するべきである。
2017年11月15日
HRK:HRK-Mitgliederversammlung: Kooperation und Transfer als Hochschulaufgaben
【ニュース・ドイツ】ドイツ大学長会議(HRK)の総会:大学の役割としての連携と共有
地域 | 中東欧・ロシア |
国 | ドイツ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
社会との交流、産学官連携 | 社会貢献、産学官連携 |
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