連邦研究省大臣が2022科学年を開始/初めて市民が研究に関する質問をすることが可能に
ベッティーナ・シュタルク=ヴァッツィンガー連邦教育研究大臣が、本日(1月14日)デジタルキックオフイベントで2022科学年「問いかけ」を開始した。科学年には今回初めて独自のテーマが設定されず、市民を招待し科学的なトピックに関する質問を募ることで、今後の研究政策に弾みをつけた。
連邦教育研究省大臣による説明は以下のとおり。
「今日から新しい科学年が始まる。過去2年間で、どれだけ科学が私たちや日常生活、社会、経済にとって重要であるかを見てきた。今年は、市民社会を巻き込み、対話を促進することに特に重点を置く。ついては、今日初めて、すべての市民の皆様に「アイデア・ラン」を開始します。皆さんはこれに参加し、科学を形成する手助けをすることができる。これは参加の年となる。人々のためになる研究は、耳を傾ける-これがこの科学年の中心的なメッセージである。」
ドイツ研究振興協会(DFG)会長であり、本年の科学機関連盟スポークスマンであるカーチャ・ベッカー氏は以下のとおり補足した。
「理解しようとしたり、批判的な質問をする市民が必要である。そして反対に、ただ知見を提供することに満足するのではなく、これらの知見がどのように社会に影響を与えるかに配慮する研究が必要である。そして勇敢に研究を行うのと同様に、研究についての対話を行い、社会との対話が積極的に求められている。科学機関連盟と属する研究者にとって、社会の懸案や疑問と研究をより結びつけること、そして同時に、例えば研究テーマの選択といった、非常に基本的な研究の自由を促進すること、の両方が最大の重要性を持つ。」
背景:
2022科学年は、初めて市民の参加に焦点を当てる。人々は、科学的なテーマに関する質問を直接研究者にすることができる。質問は、科学や社会、政治間の開かれた対話の基盤となる。様々な形式の参加と交流を通して、関心のある市民は研究や科学的な議論、研究・イノベーション政策に積極的に参加する。目標は、ドイツの研究や研究政策のための新しいアイデアと未来への刺激を生み出すことである。
これらの質問や刺激は、科学年の中心的な参加型活動である「アイデア・ラン」の一環として収集・まとめられ、年末に科学界と政界に提出される。その後、引き続き2023年の春までに連邦教育研究省によってその実現可能性が検証され、結果が一般に公表される。
科学年は、連邦教育研究省(BMBF)と「科学の対話」が共同で行っている取組であり、サイエンスコミュニケーションの中心的な手段として、研究を一般に紹介し、研究と社会の間の対話を支援するものである。
2022年はドイツ研究振興協会(DFG)がドイツ科学機関連盟の主導機関の役割を担う。この連盟はドイツの科学及び研究機関の連合であり、科学政策や研究資金助成、ドイツの科学システムの構造的発展に係る問題に対して、定期的に立場を表明している。
2022年1月14日
BMBF: Stark-Watzinger: Neues Wissenschaftsjahr wird ein Mitmachjahr werden
地域 | 中東欧・ロシア |
国 | ドイツ |
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