【ニュース・タイ】2018年から、社会科が2つのO-Net試験から外される

教育省は2018年初めにPrathom6(日本の小学校6年生にあたる)とMathayom3(中学3年生)の生徒に対して、O-Net(Ordinary National Education Test:タイ政府の学力テスト)試験から社会科、宗教、文化の3科目を除外すると発表した。
生徒たちは数学、理科、タイ語、英語の科目でO-Net標準試験を受験することになり、3科目を除外することで、生徒の負担が軽減され、試験のために勉強する必要がなくなったという。

 

Teerakiat大臣が主要科目として挙げる「社会科」はO-Netから除外されているが、試験自体はPrathom1(小学校1年生)からMathayom6(高校3年生)まで学校で引き続き実施される。
大臣は、基礎教育委員会、各地域の教育サービス事務所、州の教育事務所に対して、社会科の分野における生徒の業績について、それぞれの地域にあった公平な評価制度を設定するよう指示をしている。社会科は社会環境の変化に伴う市民の義務に重点を置いて教えられるべきであり、生徒たちが実生活で学ぶことをいかに適用できるようになるかである。学習とは試験のためだけにするものではない。と大臣は述べた。

 

大臣は、Mathayom6の生徒に対してのO-Net試験は、直接大学入学試験の必須科目である社会科を引き続き実施すると語った。
大学入学制度の科目を変更するには、タイ大学学長会議(Council of University Presidents of Thailand:CUPT)および各種機関の承認が必要である。O-Netが試験科目を除外したのは、これが初めてではなく、2年前にも物理、保健、美術、職業技術の科目が除外されている。
「私は社会科の教室での授業については、市民の義務と道徳的な礼儀に重点を置くことを望んでいる。関係機関は、定期的に生徒の業績を評価するための評価基準を確立しなければならない。」と大臣は語った。

 

定期的な評価を導入することにより、教師は生徒たちが道徳的行為と良心を正しく理解しているかどうかを知ることができる。
教育試験サービス研究所のSampan Panpruek局長は、社会科の学習は地域に根付いた学習が主になるため、試験から除外された。そのため生徒は各地域でテストを受けるべきだと述べている。

 

2017年6月6日

 

PressReader:Social science cut from two Onet exams from next year [Bangkok Post]

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