タイ政府は、高等教育、研究およびイノベーションの新しい省に少なくとも年間1,300億バーツの予算を割り当てる予定である。科学技術省(Ministry of Science and Technology)、高等教育局(Office of Higher Education Commission:Ohec)を含む複数機関を統合した新省を設立する法案はすでに国家立法議会(National Legislative Assembly:NLA)を通過している。同法案は2019年6月25日まで、または、NLAの承認後90日以内に王室の認可を得る必要がある。
Udom Kachintorn教育副大臣は4月24日、現在新省のための資金について予算局と協議段階にあり、新しい省は通常の業務に加えて研究開発のための資金配分を行うため、少なくとも年間1,300億バーツが必要であると述べた。
また、科学技術省とOhecの現在の年間予算は1,300億バーツだが、新省にはタイ学術会議(National Research Council of Thailand:NRCT)とタイ研究財団(Thailand Research Fund:TRF)も統合されるため、さらに多くの予算が必要になるという。
Udom教育副大臣はこの省には研究開発予算も必要であると述べ、新省の設立準備は70%完了していると付け加えた。プラユット首相は2021年までに研究開発費をGDPの1.5%に伸ばすことを目指すと発表しているが、現時点ではGDPのおよそ0.4%または0.5%にとどまっている。
内閣府は新省の設立を新政府の結成後、王立官報(Royal Gazette)で公表したいと考えており、その場合、新省の大臣は新内閣の一員として名を連ねることとなる。
「しかし、王室による承認が現政権下で行われた場合、新省の担当大臣は、現政権によって任命される」とUdom教育副大臣は述べている。
2019年4月25日
The NATION:Over Bt130 bn eyed for new ‘innovation ministry’
【ニュース・タイ】1,300億バーツ以上を新“イノベーション省”へ
地域 | アジア・オセアニア |
国 | タイ |
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