【ニュース・タイ】財政難にあえぐ学校 更なる援助を求める

教育省は、教育の不平等を減らすために、状況の良くない5,000校の学校を支援するため予算を倍増する計画である。

 

Teerakiat Jareonsettasin教育大臣は2017年7月5日、教育の質の点で遅れをとっており、そして教育省によって “ICUスクール” と分類される全国の公立の学校について、今年度の予算である5億バーツから、来年度は10億バーツに予算を増額する計画であると発表した。

 

“ICUスクール” とは『集中治療』が必要な状態にある学校のことである。これらの学校のほとんどは教師が1人しか在籍しておらず、生徒に全教科を教えることが求められている。これらの生徒は自分の教科書や文房具を持っておらず、また貧しさから昼食を買うことができない場合もある。合計30,000校の公立小学校と高校のうち、『緊急かつ本当の助け』を必要とするこのカテゴリーには約5,000校が含まれている。

 

Teerakiat大臣コメント:
これは緊急の課題である。我々はすでに今年いくつかの学校を支援しており、来年までにはこれらの学校のすべての状況を改善できることを願っている。本当に助けが必要な人たちを支援することを目標としているが、農村部の学校と都市部の学校とでは、格差が広がり続けており、そしてピラミッドの頂点にいるごく一部の生徒たちが優遇されるこの欠陥のある予算システムのため、未だに解決法が見つかっていない。この傾向を変えていくのは非常に大きな仕事になるだろうが、格差を縮めるためには行う必要がある。 “ICUスクール” プロジェクトは、非常に有意義な改革の始まりでり、政府が教育分野に関して地方のコミュニティ支援を開始し、教員の雇用に投資すれば、必ず改善がなされ、今年、私たちの努力が成功すれば、より多くの学校にこれらの取組を拡充するであろう。

 

2017年7月6日

 

Bangkok Post:Poor schools to get more funding help

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育