2020年10月10日、UKリサーチ・イノベーション(UKRI)は、国立衛生研究所(NIHR)とともに、総額200万ポンドの6つのプロジェクト
によるメンタルヘルスに関するコロナウイルスの感染拡大の影響を調査する研究を支援すると発表した。
UKRIとNIHRは以下の3つの危険にさらされているグループのメンタルヘルスへの悪影響を減らすことに焦点に当てる。
•医療関係従事者(1プロジェクト)
6つのプロジェクトの中で最大の50万ポンドのプロジェクトにおいて、イングランドの国民保健サービス(NHS)のスタッフの社会心理的な
影響の理解と緩和についての研究を行う。NHSのスタッフが直面しているメンタヘルスの危機については最新の報告書があるが、医療従事者を含む
十分な人数での大規模な調査研究で実証されたものはまだない。イングランドにある18箇所のNHS Trustと連携し、誰が最も危険にさらされているか、
どのような支援が必要かを研究者が判断するために十分な証拠を収集する。
•子供と若者(3プロジェクト)
6つのプロジェクトのうち3つのプロジェクトは子供と若者に焦点を当てており、うち2つのプロジェクトは、既存のコホートを利用して、ある特定の
集団におけるコロナウイルスの感染拡大の影響とそれに続く社会的な制限に係る若者のメンタルヘルスへの影響を評価し、もう1つのプロジェクトは
親主導のオンライン療法プログラムが、前から存在するメンタルヘルスの問題として、またはコロナウイルスの感染拡大に関連付けられた新しい状況
として、不安を持つ子供の治療の手助けになるかどうかを検証する。
•深刻なメンタルヘルスの問題を抱える人々(2プロジェクト)
6つのプロジェクトのうち2つのプロジェクトは、最も深刻なメンタルヘルスの問題を抱える人々に焦点を当てており、1つはコロナ禍の前後と
その最中において自傷率、自殺率などを検証し、自殺率を最小限に留めることを目的とし、もう1つは重度の精神的疾患を抱える人々が、どのように
感染拡大による制限と社会的影響を経験するのかを探求する。
UKRI: £2 million boost to tackle COVID-19’s impact on mental health