【ニュース・イギリス】BBC調査:人気ユーチューバー、(論文)宿題代行の宣伝で金を受け取る

 
2018年5月1日、BBC Newsは、250以上のYouTubeチャンネルが、ウクライナの論文・作文代行サービスEduBirdieの販売促進動画を配信していたことが明らかになったとして以下のように報じた。
 
YouTube側は、このことは、クリエイター側が今後このような不誠実なふるまいをできないということを理解するために役立つだろうと述べている。
 
大学・科学担当大臣のSam Gyimah氏は、YouTubeには何らかの行動を取る道義上の責任があるとし、BBCの調査によって明らかになった動画の性質と規模の大きさにショックを受け「これは不正行為を普通のことだと思わせて産業化するおそれがあるため、明らかに間違ったことだ。」と述べた。
 
論文代行業は違法ではないが、学生が代金を払い代行業者の論文を提出し、それが発覚した場合、厳罰に処せられる。
 
BBC News:The YouTube stars being paid to sell cheating
 
【各機関の反応】
 
英国大学協会(UUK:Universities UK)の会長Alister Javis 氏のコメント:
 
YouTubeは即刻、このような恐ろしい不正行為の宣伝を停止するべきである。大勢の学生・若者をフォロワーに持つvlogger(注:YouTube等のチャンネルで自分のビデオを配信している人)が不正行為を奨励し、そういった行為を普通のことだと思わせるということは、非常に懸念される。
 
大学側は、剽窃・盗用を重大なこととして受け止めている。他人が書いたものを提出することは不正行為であり、学位取得を目指し頑張る学生の努力を台無しにしている。大学は、自分が作っていないものを提出したと発覚した学生には厳重な処罰を用意している。
 
現在、大学はこのような問題に対処する経験を積み重ねており、大学生活1日目から、不正行為によってもたらされる結果やその防止策などを学生には明示するよう約束している。
 
UUK:YouTube must act immediately to stop promotion of cheating

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
その他 その他
レポート 海外センター