2022年12月2日、PIE NewsはBritish Councilが英国の大学は中国の大学と提携し、協力の重要性を認識する準備をすべきであると述べたことを伝えた。これは、週のはじめに英国首相が中国との関係の「黄金期」は終わり迎えていると警告したことを受けてのものである。
「我々は中国に対して長期的な観点を持ち、耐久性の強化や経済的な安全を守っていく」と英国首相であるRishi Sunak氏が11月28日の市長主催の晩餐会で述べ、英国は中国に対して進化した方法を取ることを伝えた。それは「強い現実主義」に焦点をおいて「世界で同様な志を持つ同盟国」との絆を深めていくことになるであろう。
「はっきりしておくが、「黄金期」は終わった。」と述べた。
British Councilの中国担当部長は、この予想された声明は、英国と中国の関係を悪化させるであろうと述べた。「Rishi Sunak氏が「強い現実主義」という言葉で区切りをつけたことは実に価値がある。例えば、中国は純粋に脅威であると定義するように、一般に使われている表現より役立ち、安全な関与という定義では意味がある。」と述べた。
「黄金期」とは元首相であるDavid Cameron氏が2010年から2016年まで政権にあった時期と広く受けとめられている。比較すると、二国間関係の一部は現在強くなっているとBurney氏はいう。政治的な関係は伝統的に「一時的」であるが、教育的な関係はまた話が違う。
「教育の関係はこれまでで最も良い関係を築いているが、政治的なレンズを通した純粋な二国間関係を定義する際はかなりの注意を払わなければならない。」と述べた。「英国-中国の関係は政治的なものからではなく、もっと広く考えなければならない。貿易、文化、教育、人々とのつながりというレンズを通してみたとき、実際はこれまで以上に強い絆である。」
UKリサーチ・イノベーション(UK Research and Innovation: UKRI)の中国の所長であるDaniel Brooker 氏は、シンガポールで行われたBritish CouncilのGoing Globalの会議で、レトリックを現実と切り離さなければならないという意見に合意している。「我々の研究からなぜ中国との関係が無視できないほど重要で、失敗するにはあまりにも大きすぎるという統計を時々思いださせることは重要である。」と述べた。
「中国は今、科学超大国であり、世界第2位の研究開発費を使っている。世界の研究開発関係の労働力の25%を占めている。過去5年から10年の間に研究予算を増加し、多額の投資をしている。英国の目標である、GDP2.4%はすでに到達している。」
ブリティッシュカウンセルによる大まかな計算では、2021年の中国人留学生は学費と生活費だけで英国経済に54億ポンド貢献していると推定している。中国のBritish Council 教育ダイレクターのLeina Shi氏は付け足した。
「データでは中国人の海外留学数全体は縮小している。しかし、英国は本当に人気のある国で、実際に英国に来る学生数は増えているので、その費用は他の競争国と比べて割高である。特に米国と比べてでもそうである。」
「中国にリスクがないと考えることはちょっと考えが甘い。交渉相手はできるだけ非政治的であるという考え方を貫いていきたい。」とBurney氏が述べた。
英国の大学にとって今こそ「中国との関係の準備を始める」時であり、関与のために制度的準備を構築するときである。とShi氏は語った。
「中国と協力する上で賢くなる機会である。大学は中国とどのように協力するかを理解するための自身の専門知識を構築する機会でもある。」
「より重要なことは、研究の協力者として中国の長所を認識することである。世界大学のランキングにおける中国の台頭は、英国の大学にとって大学院や研究協力の貴重な機会を意味する。次の世代は学生誘致から研究協力に移行していくと考えている。」
PIE News:UK-China ed relations “strong as ever”
地域 | 西欧、その他 |
国 | イギリス、中国 |
取組レベル | 政府レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育、研究 |