2022年9月24日、Evening Standard 紙は、内閣改造で内閣の 20 あった委員会を 6 つに削減したことを伝えた。廃止が決まった組織の中には 国家科学技術会議(NSTC)も含まれている。NSTC は2021年6月に Boris Johnson 氏によって内閣委員会として成立した。これは当時首相であった Johnson 氏が「世界の科学超大国」としての英国の地位を確実にすることに役立つものとして設立された。新首相として就任してから3週間も経たないうちに、Liz Truss 氏が廃止を決定したようで、金曜日に発表された内閣委員会のリストから姿を消していた。
2022年8月の貴族院委員会では、NSTC は成立から3回しか会議を行っておらず、「科学や技術を目標にした進展を誘導する」ためにも、より定期的な会議を持つように求められていた。Truss 首相は、英国の宇宙部門の開発の行政的な指揮を執るため、2020年に設立した 国家宇宙会議も廃止したようである。国家宇宙会議と NSTC は Johnson 氏が議長を務め、当時の財政大臣 Rishi Sunak 氏、ビジネス大臣 Kwasi Kwarteng 氏、外務大臣 Liz Truss 氏などの上級閣僚も参加していたものであった。
Covid-19 の対応を重点としていた内閣委員会や労働組合を結束するための政策促進を目的とした委員会も廃止の対象とされている。労働組合委員会は犯罪・公正特別委員会と健康促進特別委員会と同様に、副首相である Therese Coffey 氏が議長を務める内務委員会に組み込まれたようである。国家安全保障会議は独立した組織ではなくなり、その他の外交政策委員会と合併し、外交政策安全保障会議となった。
アフガニスタン再定住委員会も廃止された。
Johnson 氏は 20 の委員会のうち 11 委員会の議長を務めたが、Truss 氏は主な優先事項を反映して 3 件のみ議長を務める。それらは経済問題委員会、外交政策・安全保障委員会、安全保障と核抑止力に焦点を絞った小委員会である。前任者の首相とは異なり、Truss 氏は内政や気候行動戦略委員会を廃止してしまったため、内政問題や気候変動に関する委員会には出席をしない。気候行動実行委員会は続行し、Cop26 の会長で Alok Sharma 氏が議長を務め、財務大臣、ビジネス大臣などその他、上級閣僚が会議に出席する予定である。
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