【ニュース・イギリス】英国の大学はCovid-19流行前の「上位」学位授与数への回復を約束

 
2022年7月5日、英国大学協会(UUK) は、英国の大学は優秀(First)と上位(2.1)学位授与の Covid-19 流行時におきた成績インフレ収拾の回復を約束したことを伝えた。

 
このような声明は初めてで、UUK と GuildHE のメンバーである大学は、2023年までに Covid-19 流行前の基準の「上位」学位授与に戻すことを約束するという声明を発表した。

 
Covid-19 の流行という特殊な状況下で、学生が不利にならない措置により、First 及び2.1学位の授与率は増加した。

 
声明は、この10年間で学生の成績を向上するため、学生の努力と教育や学習の発展によって説明ができないほどの成績インフレがあり、学生、雇用者、一般人が現行の制度に対する信頼を失う危機があることを認識している。

 
大学側は、大学の学位の価値を保護するために積極的に活動し、上位学位授与者の割合が横ばいになった2019年を基準とする予定である。

 
2022年末までに、イングランドの UUK と GuildHE のメンバーである大学は、学位成果の報告書を発表し、Covid-19 流行以前の基準に戻す活動を行う。学位成果の報告書は、以前約束した活動に対する進行状況も含まれ、署名者の有効リストとして各機関の声明を UUK のウエブサイトとリンクで公開する。UUK と GuildHE は、2023年初頭に進行状況を評価し、更新する予定である。

 
大学はまた、運営組織にも進行状況を報告することになる。

 
「英国の大学は、世界的に優秀な評価を得ており、我々は学位の価値に対する信頼を持ち続けなければならない。

 
Covid-19 の流行は、類まれなで困難な状況をもたらしたが、この3年間の間に卒業した学生は、努力して勝ち得たものであるので自信をもち誇りとすべきである。

 
我々が立ち上がり、将来を見据えた時こそ、我々は意義のある行動をとり、公平で透明性のある信頼できる学位分類へ取り組む機会である。

 
これは、成績が長期的に一般市民、雇用者、学生本人にとって意義のあるものとして維持するために不可欠である。」


英国大学協会(UUK)Return pre pandemic upper degree

参考記事 Guardian: Proportion of top degree grades in England could fall by nearly 25%


地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証