【ニュース・イギリス】リサーチ・イングランド、リアルタイムでのREFの評価を開始

 
2018年4月11日、リサーチ・イングランド(RE:Research England)は2021年の研究評価制度(REF:Research Excellence Framework)*に向けて、長期的なリアルタイム評価の取り組みを検討するためのパイロット案を発表するとして、以下のような記事を掲載した。
 
この試行案はCardiff University とUniversity of Sheffieldの研究チームによって主導され、学者のキャリアの段階を横断して、また幅広い学科や大学の間で、REFに対する認知、経験及び理解を評価することが実現可能かどうか試みるものである。この形成的な取り組みはREFでは新しいやり方であり、社会心理学・環境心理学及び理論的・応用的な研究政策の、確固とした方法論によって特徴付けられるであろう。
 
REFは世界最大の国家的評価事業である。毎年、約20億ポンドもの公的な研究投資の配分を通知し、英国の研究の質に対するREの認識とインセンティブ付けの特色も示しつつ、公的投資についての説明責任を果たし、またその(公的投資によって得られる)利益を証明している。
 
REF2021の準備は現在進行中で、適切な委員会が置かれ、次回の評価基準を特徴付けて開発する部門によって広い範囲で作業が行われている。この準備作業と並行して、REは既に、2014年のREFでの広汎な評価経験及び2021年実施に向けての変更点を踏まえ、REF2021においてどのように評価を行うかの検討を行っているところ。
 
リアルタイムREFの試行版は、教育界からの4つの大学、8つの評価単位からの学者、REFの課程を管理する管理職及び専門職を含むものとなる。試行版はこの春に開始され、2019年の初頭にはその成果が活用可能となる予定である。
 
* アウトプットの質、学術界だけにとどまらない影響の大きさ、研究支援環境という3つに分かれた要素で評価を行う英国の評価制度。結果は研究費配分に影響する。
 
UKRI:Research England launches real-time REF review

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究、質の保証
レポート 海外センター
研究支援 研究助成・ファンディング、研究評価