国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA)は9月7日、次世代AI開発を行う「AIネクスト(AI Next)」キャンペーンを開始し、新規・既存プログラムに対し、複数年に亘って総額20億ドル超を助成することを明らかにした。
これは、DARPAが9月5日~7日にメリーランド州ナショナルハーバーで開催した「D60シンポジウム(D60 Symposium)」の最終日に、DARPAのスティーブン・ウォーカー(Steven Walker)長官が発表したもので、「AIネクスト」を通して、コンピュータを特別なツールから問題解決におけるパートナーへと転換するために、複数の研究に対して助成を行うとしている。
DARPAは、今後12カ月間をかけて、AIを進歩させるための新規プログラムに関し公募告示(Broad Agency Announcement)を行う計画である。対象となる主要分野には、
- 1週間で身元調査が完了する機密情報取り扱い許可や、作戦展開のために1日で認可するソフトウェアシステム、
- AIシステムのロバスト性及び信頼性の改善、
- 機械学習・AI技術のセキュリティ及び耐障害性の強化、
- 電力・データ・性能の非効率性縮小、
- 次世代AIアルゴリズム・アプリケーションの新規開発、
などが含まれる他、2018年7月に発表されたDARPAの「人工知能検証(Artificial Intelligence Exploration:AIE)」プログラムも含まれる。
なお、「AIネクスト」キャンペーンの詳細は以下より閲覧可能。
https://www.darpa.mil/work-with-us/ai-next-campaign
2018年9月7日
Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA Announces $2 Billion Campaign to Develop Next Wave of AI Technologies