米国大学生が外国を訪問する留学プログラム実施が困難な状態にある中、米国教育審議会(American Council on Education:ACE)は、
在日米国大使館からの支援の下で文部科学省と協力し、日米の高等教育機関間で締結されているパートナーシップ最高15組に対して、
相互訪問のための教育・学術交流プログラムにオンライン国際学習を導入する「迅速対応バーチャル交流・共同オンライン国際学習転換ラボ
(Rapid Response Virtual Exchange/COIL Transformation Lab)」を開始した。
これは、参加大学がリーダーシップ・教員チームを編成し、短期・長期目標を設定した「バーチャル交流・共同オンライン国際学習
(virtual exchange/collaborative online international learning:VE/COIL)」プログラムを立ち上げて、オンライン学習経験を企画する
という、ACEが長年取り組んできた「日米共同オンライン国際学習イニシアティブ(U.S.-Japan COIL Initiative)」をモデルとするものである。
ACEは、関西大学グローバル教育イノベーション推進機構との協力の下で、
- 日米の大学各1校ずつで構成されるパートナーチーム最高15組に対し、ACEのVE/COIL専門家を3カ月間雇用
- ACEのVE/COIL専門家による大学教員・リーダー・管理職者を対象とした3週間の専門性開発オンライン講座と、
専門研修とは別に最高5時間のメンタリング - ACEと協力パートナーが主催する「ACEエンゲージ(ACE Engage)」オンライン会議を通した、国際パートナー大学
及び他の米国大学との対話・協力
を提供することになる。
本ラボへの参加資格のある米国大学は、日本の大学と既にパートナーシップを締結している大学で、参加申込は、
日米どちらの大学からでも提出できる。選出された日米大学には、7月13日~31日に行われるオンライン研修に参加するための
助成が付与される。参加申込締切は6月19日である。
なお、迅速対応バーチャル交流・共同オンライン国際学習転換ラボに関する詳細は、こちらから閲覧可能。
6月5日
American Council on Education:
ACE Provides Rapid Response to the Suspension of In-person Global Education and Exchange Programs