【ニュース・アメリカ】米国大学学長、女性・マイノリティの登用が徐々に進むものの白人男性優遇傾向は変わらず

米国教育審議会(American Council on Education:ACE)は2017年6月20日、ACEとTIAA研究所(TIAA Institute)が共同で作成した、米国大学学長に関する調査報告書「2017年米国大学学長調査(American College President Study 2017)」を発表した。

 

今回が8回目となる本報告書は、公立・私立、2年制・4年制大学など全ての種類の高等教育機関を含む総合学長研究で、学長の人口統計学データ、調査・選出過程、キャリアパス、大学最高経営責任者としての任務・責任などに関する情報が含まれている。
これによると、2016年に女性学長が学長全体に占める割合は、2011年から4ポイント増の30%で、マイノリティ学長が全体に占める割合は、2011年から4ポイント増、1986年から10ポイント増の17%に留まることが明らかにされた。これは、大学学長職は、女性やマイノリティに対する門戸が徐々に開かれつつあるものの、白人男性が優遇される傾向が強く、学長の多様化に向けた努力に反する結果となっている。その他の主な結果は以下の通り。

  • 学長就任へのキャリアパスは、従来の学務関連業務を経るのが全体の43%で最も一般的。
  • 高等教育以外の領域から直接大学学長に就任する事例は全体の15%で、2011年の20%から低下。
  • 所属する大学・システムに学長継承計画があると回答した学長は全体の24%のみ。
  • 大学における女性の地位に関し、優先事項であると学長が公式に発表することが重要と回答した男性学長は82%、女性学長は78%、マイノリティ学長は86%、白人学長は80%。
  • 過去3年間と比較して、大学における人種環境に関する優先度が高くなったと回答した学長は全体の56%で、44%は今までとほぼ同じと回答。
  • 全体の50%の学長は所属大学が所在する州の政治環境は支援的と回答した一方で、41%は敵対的と回答。
  • 現職学長の3分の2は、採用時に調査コンサルタントを利用。

なお、本報告書は、以下より購入可能。
American Council on Education:American College President Study 2017

 

American Council on Education:Comprehensive Demographic Profile of American College Presidents Shows Slow Progress in Diversifying Leadership Ranks, Concerns About Funding

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事