【ニュース・アメリカ】米国大学で学ぶ留学生の自尊心の高さ、米国人学生との交流における社交性の高さに関連

 
 バッファロー大学(University at Buffalo、ニューヨーク州)芸術科学部心理学臨床准教授のウェンディ・クィントン(Wendy Quinton)氏は、米国大学で学ぶ留学生が米国人学生と交流するにあたり、自尊心が高い留学生ほど米国学生との交流度合いが高くなる一方で、留学生同士の交流においては自尊心の高さと社交性は無関係であるとの研究結果をまとめた論文を、国際学術誌「異文化関係国際ジャーナル(International Journal of Intercultural Relations)」誌で発表した。

 
 クィントン氏は、留学生が新たな学習環境に適応する方法をより理解する上で、個人差の検証が非常に重要と強調している。また、クィントン氏は、自尊心に加えて、ユニバーシティ・アイデンティティー(UI、愛校心)及び、差別対象であるとの認識についても調査した。

 
 その結果、UIは、自尊心ほど強くはないものの、米国人学生及び他の留学生との交流に影響する一方、差別の認識は、社交性とは無関係であることが判明したという。留学生は、米国大学在籍中は、米国人学生との交流を優先すべきと考える一方で、多くの留学生はその目標を達成しているとは言えないのが現状である。

 
 しかし、友人関係に発展する前の段階の交流は、鬱症発症抑制、ホームシック軽減、ストレス管理、生活満足度向上などに強く関連しているという。クィントン氏は、東アジア及び東南アジア出身の留学生に重点を置いた本調査から、協力・相互依存を重視する自国文化から、自律性を強調する西洋文化に順応しようとする留学生に対し、大学が、米国人学生と留学生との間での体験共有を推進することにより、両者に利益をもたらすことが可能となると結論づけた。

 
 また、機会を逃す可能性の高い学生の特定という点から、留学生のリスクファクターの1つとして、自尊心の低さを指摘している。


University at Buffalo: 
Study highlights how American universities may help bridge social divide between international, domestic students

 
1月8日

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 学生交流
統計、データ 統計・データ