【ニュース・アメリカ】米国大学、教員の多様化に関する議論は高まるものの進展せず

 
ケンタッキー大学(University of Kentucky)教育学部次期学部長のジュリアン・バスケズ・ヘイリグ(Julian Vasquez Heilig)氏らは、2013年~2017年の連邦政府データに基づいて実施した、大学教員の多様化に関する研究結果をまとめた論文『米国大学有識者コミュニティにおける教員の民族人種及び性別の多様性に関する考察(Considering the Ethnoracial and Gender Diversity of Faculty in United States College and University Intellectual Communities)』を、サウステキサス法科大学院ヒューストン校(South Texas College of Law, Houston)が発行する『法・政策ヒスパニックジャーナル(Hispanic Journal of Law and Policy)』で発表した。
 
これによると、大学教員の多様化及び教員採用プログラムに関する議論は頻繁に行われているものの、多様化にはほとんど進展が見られないことが明らかにされた。
 
具体的に、大学博士課程において、黒人テニュア教員がテニュア教員全体に占める割合は、2013年~2017年の間に僅か0.1%増加して2017年には全体の4%となり、ヒスパニック・ラテン系教員は、同0.65%増で2017年には全体の4.6%を占めた。
 
これに対し、アジア系教員がテニュア教員全体に占める割合は、同期間に1.2%増で、2017年にはテニュア教員全体の12.8%であった。また、大学修士課程では、黒人テニュア教員がテニュア教員全体に占める割合は、2017年には5.6%であったが、2013年からの増加率は0.07%で、さらに、ヒスパニック・ラテン系教員では、同期間の増加率は0.64%で、2017年にテニュア教員全体の5%を占めた。
 
一方、男女別で見ると、大学博士課程で女性教員が占める割合は、2013年~2017年の間に1.7%増加したが、2017年に女性教員が大学博士課程テニュア教員全体に占める割合は32%に留まった。
 
なお、本論文は、「Considering the Ethnoracial and Gender Diversity of Faculty in United States College and University Intellectual Communities」(PDF:291.43KB)からダウンロード可能。
 

2019年7月2日
 
Inside Higher ED:Slow Going on Faculty Diversity
 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 教員の養成・確保
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