2018年5月23日、分析ソフトウェア企業のバーニング・グラス・テクノロジー社(Burning Glass Technologies)とストラダ職業未来研究所(Strada Institute for the Future of Work)は大学卒業者の就職に関する報告書「恒久的迂回~大卒者のキャリアに対する過少雇用の長期的影響(The Permanent Detour:Underemployment’s Long-Term Effects on the Careers of College Grads)」を発表した。
これによると、大卒者の43%は大卒後の最初の就職が過少雇用であり、このうち約3分の2では5年後も過少雇用状態が続いており、さらにその74%は10年後も過少雇用されているという。また、大卒女性の47%は最初の就職時に過少雇用されているのに対し、男性では37%で、性別格差があることが判明した。
- 過少雇用された大卒者の平均年収は、大卒レベルの職に就いた者の平均年収を1万ドル下回る。
- 大卒後の最初の就職が大卒レベルの職であった者の87%は5年後も大卒レベルの職に就いており、さらにその91%は10年後も大卒レベルの職業に就いている。
- STEM(science, technology, engineering and mathematics)専攻大卒者が過少雇用される確率は低く、工学及びコンピュータ科学専攻大卒者で過少雇用されている者は全体の30%のみ。
なお、本報告書は、
Burning Glass Technologies:The Permanent Detour:Underemployment’s Long-Term Effects on the Careers of College Grads[PDF:2.00MB]
Burning Glass Technologies:Pomp and Circumstances:New Study Finds Most College Graduates Who Start Out Underemployed, Stay There