【ニュース・アメリカ】大学教員の仕事に対する満足度、学士課程のみを持つ大学に所属する教員の満足度が他の種類の大学を顕著に上回る TIAA研究所調査

 
TIAA研究所(TIAA Institute)は2018年3月8日、研究報告書「職場環境は重要 ~大学の種類別で見た教員の仕事に対する満足度~(The Working Environment Matters: Faculty Member Job Satisfaction by Institution Type)」を発表した。
 
これは、ジョージア大学(University of Georgia)高等教育学准教授のカレン・ウェバー氏(Karen L. Webber)が、ハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)の「高等教育における学術職のための共同研究(Collaborative for Academic Careers in Higher Education)」が収集した、大学教員約3万1,000人からの仕事に対する満足度に関するデータを分析したものである。
 
この調査結果によると、学士課程のみを持つ大学に所属する教員の満足度が、他の種類の大学よりも顕著に高かったという。また、国内3地域に所在する大学6校に所属するテニュア及びテニュア・トラックのフルタイム教員42人に対し、自身の体験と思い描いていた仕事との違い、授業指導・研究・その他の事務作業に費やす時間、及び、ワーク・ライフバランス、給与、メンタリング、テニュア、及び、昇進などを含む教員の仕事に影響を与える要因に関する回答を要請した結果、①教員の大半は同僚に好感を持っている、②メンターが違いを生み出す、③有色人種の教員は総体的に仕事に対する満足度が低い、④特に研究大学の教授は教員管理が有効でないと考える、⑤給与は重要であるが、それが全てではない、などと考えていることが明らかにされた。
 
なお、本報告書は、「The Working Environment Matters: Faculty Member Job Satisfaction by Institution Type」(PDF:508.9KB)からダウンロード可能。
 

2018年3月8日
 
TIAA Institute:The Working Environment Matters: Faculty Member Job Satisfaction by Institution Type
 

The Chronicle of Higher Education:College Culture Drives Professors’ Job Satisfaction, Study Finds

  

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 教員の養成・確保
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