【ニュース・アメリカ】大学教員による授業指導への動機付けとベストプラクティスの関係、自律的動機付けが最も有効との調査結果

 
ノースダコタ大学(University of North Dakota)教育学及び人間発達学准教授のロバート・スタプニスキ―氏(Robert H. Stupnisky)らは、大学教員の授業指導に対する動機付けに関する研究論文「授業指導及びベストプラクティスに対する大学教員の動機付け ~大学の種類全体における自己決定理論に基づくモデルの試験~(Faculty members’ motivation for teaching and best practices: Testing a model based on self-determination theory across institution types)」を学術誌「現代教育心理学(Contemporary Education Psychology)」において発表した。
 
本研究は、2016年に行われた全米大学教員学生との関与調査(National Faculty Survey of Student Engagement)の中で、大学19校に所属する教員1,671人からの回答を抽出し、これらのデータに基づいて作成されたものである。これによると、授業指導を楽しみ、価値を認める教員が、最も有効な方法で教えていることが明らかにされた。
 
その反面、学部からの表彰、自己満足、恥の回避、罪悪感、懲罰などといった動機付けは、授業指導のベストプラクティスとはほとんどもしくは全く関連性がないことが判明した。また、自律的な動機付け及びベストプラクティスとの繋がりは、大学の種類によって異なる訳ではなく、学士・修士・博士課程の教員は、いずれも自身の指導に対する楽しみ及び価値によって、同様に動機付けがされることも明らかになった。
 
本論文は、大学における授業指導改善の取り組みは、教員の自律的動機付けを高めることに重点を置くべきとし、具体的に、課程の選択、指導内容、指導様式などに関して教員に選択肢を提供する他、専門性開発ワークショップ及び適切な授業準備時間を提供し、教員が学生及び同僚教員と繋がるための手段を創出することを提案している。
 
なお、本論文の要約は、「Faculty members’ motivation for teaching and best practices: Testing a model based on self-determination theory across institution types」で閲覧可能。

 

2018年3月22日
 
Inside Higher ED:What Motivates Good Teaching?

 

地域 北米
アメリカ
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