学資ローン利用者の負債返済を支援するスチューデント・ローン・ヒーロー社は6月28日、国勢調査局 の 米国コミュニティ調査及び 米国教育統計センターによる 米国高等教育学資援助調査のデータを分析し、ミレニアル世代(2019年に23~38歳)の黒人学生と非黒人学生との間での違いを検証した報告書「黒人大学卒業者は同級生と比較して、学資ローン負債額は35%多いものの収入は22%下回る」を発表した。
これによると、黒人学士号保有者の2019年の年収は平均4万4,498ドルで、非黒人学士号保有者の5万6,731ドルを22%下回っている。また、黒人学士号保有者及びその家族は、2015-2016学年度に利用した学資ローンの平均利用額が非黒人学生を35%上回ることが明らかになった。
その他の主な結果は以下の通り。
- 非黒人家庭の場合、学士号の有無によって生じる年収格差は平均1万4,434ドルであるのに対し、黒人家庭では5,545ドルで、高等教育の価値に人種間で格差。
- 25~29歳の学士号取得者間での人種による年収格差は、2014年から2019年の間に全米28州とコロンビア特別区で拡大。年収格差の拡大傾向が最大であったのはバーモント州。
- ミレニアル世代の黒人学士号保有者が非黒人学士号保有者の年収平均を上回ったのは、オレゴン州・メイン州・アラスカ州の3州のみ。但し、平均年収の違いは約1,200ドルと最小限。
6月28日
Student Loan Hero: Black College Grads Borrow 35% More for a Public Education but Earn 22% Less Than Their Peers
地域 | 北米 |
国 | アメリカ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
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