フェイスブック社(Facebook)は、セントラルニューメキシコ・コミュニティカレッジ(Central New Mexico Community College)を含む2年制大学数校と提携し、「フェイスブック・コミュニティ・ブースト(Facebook Community Boost)」プログラムの下で、大学・教育提供企業へのデジタル・リテラシー向上のためのカリキュラム提供や、同プログラムに参加する学生への奨学金支給などを通して、デジタルスキル向上を目指す中小企業及び求職者を支援している。
フェイスブック社がニューメキシコ州アルバカーキ地区の事業主及び従業員を対象として実施した調査によると、中小企業マネージャーの86%がデジタル広告は事業の成長にとって重要なスキルとしながら、当該分野において優れていると自己評価したマネージャーは21%のみであった他、求職者も94%がデジタルスキルは就職において重要と回答しながら、自身のデジタルスキルが優れていると回答したのは10%のみであったといい、デジタルスキルギャップを埋めるために、大学及び教育提供企業との協力に乗り出した。
フェイスブック社はデジタルマーケティングなどの修了証取得課程のカリキュラム作成で大学と協力し、大学側もコアカリキュラムと同社のカリキュラムとを調整する努力を行っている。この他、同コミュニティカレッジで提供される10週間のコーディング・ブートキャンプ(Coding Boot Camp)プログラムに参加する学生32人に対してフェイスブック社が奨学金を提供し、初任給約4万5,000ドル程度の初級レベルの職に就けるようにするための支援も行っている。
同コミュニティカレッジ学長のキャサリン・ウィノグラッド(Katharine Winograd)氏は、需要の高いデジタルスキルを学生に習得させて就職に有利にするだけでなく、デジタルマーケティング・デジタルメディアのスキルを備えた人材を提供することにより、地域経済にも貢献することになるとコメントしている。
2018年6月6日
Inside Higher ED:Facebook Community College