【ニュース・アイスランド・日本】2020年に北極圏の科学的課題に関する大臣会合を日本と共催

 
アイスランドは、2020年秋に北極圏の科学的課題を議論する第3回北極科学大臣会合(AMS3) を日本と共催する。会議は日本で開催される予定。この決定は、2018年10月25日、26日にベルリンで開催された同会議においてなされた。会議は、ドイツ、フィンランド、25ヵ国の代表で構成する欧州委員会に加え、EUと6つの先住民団体の代表により共催された。アイスランドからは、Lilja Alfreðsdóttir教育・科学・文化大臣が代表として会議に参加した。
 
「北極圏における国際共同研究の必要性は急速に高まっており、それは当該地域における温暖化の状況という限られた分野にとどまらず、環境、社会、文化、経済への影響にまで広がっている。大臣会合は、我々が直面している共通の課題への取組に向けた議論を行うための重要な枠組みである。我々は科学研究における効果的な協力に向け、互いの政策や重点項目、基盤について知る必要がある。日本が次回の大臣会合を我々と共催することを歓迎してくれたのは喜ばしいことであり、共に準備を進めていけることを楽しみにしている。早い段階で会議のトピックを発表したい」とAlfreðsdóttir大臣は述べた。
 
会議での発表で大臣は、1940年代のスウェーデンの地理学者Hans Ahlmannとアイスランドの気象学者Jóns Eyþórssonによる協力に端を発する、ヴァトナヨークトル氷河の観測における科学者と現地住民の長期にわたる協力を例に挙げ、科学研究の推進のために北極圏の人々の知識を活用することの重要性を強調した。
 
第1回目の北極科学大臣会合はアメリカの主催により2016年にワシントンで開催された。トピックは北極圏における科学的な国際協力についてで、同地域で数多くの研究が実施されていることが注目された。同地域での科学的な協力をさらに強化するため、ベルリンでの会合もワシントンと同様のトピックを議題として議論が行われた。
 
2018年10月27日
 
【出典】
Government Offices of Iceland:Ísland og Japan skipuleggja ráðherrafund um vísindamál á norðurslóðum

地域 北欧・バルト三国、アジア・オセアニア
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取組レベル 政府レベルでの取組
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