【ニュース・イギリス】英国研究会議(RCs)に関するナース報告書『Nurse review』最終版を発表

2015年11月19日、Sir Paul Nurse氏(王立協会会長兼フランシス・クリック研究所初代所長)による研究助成のあり方に関する報告書『Nurse review』の最終版「確実に成功する研究のために『Ensuring a Successful Research Endeavour』」が発表された。英国の研究が世界を牽引するレベルにとどまれるよう、公的資金によっていかにしてより効果的に支援していくかについて、政府の依頼によりまとめられたものである。
報告書はRCsが効率的な研究コミュニティを実現する鍵であり、いくつかの裏づけを挙げながら、RCsが社会と経済に貢献する優れた研究を効果的に支援していることを示している。
その上で、報告書はRCsと関連団体の今後について様々な提案をしている。RCsは資源を戦略的に集中する必要性を認識しており、この方向で新たな計画が始動している。 
本報告書、歳出計画案『Spending Review』、高等教育改革素案『Green Paper』を受けて、政府により英国における研究のあり方に変化が生じる場合、RCsは引き続き、政府、スタッフ、利害関係者と協力して対応していくこととなる。本報告書を受けてRCsでは、自らの最優先事項は、英国の世界レベルの研究の質を確保すべく、可能な限り効率的な方法で支援することであると再確認している。

 

ビジネス・イノベーション・技能省(BIS:Department for Business,Innovation and Skills):

Minister for Science responds to Sir Paul Nurse review on future of Research Councils.

英国研究会議(RCUK: Research Councils UK):

The Nurse Review – Ensuring a Successful Research Endeavour – Research Councils statement.

英国財務省が秋期財政報告書『Autumn Statement』および歳出計画案『Spending Review』を発表

 

【他機関の反応】

イングランド高等教育財政会議(HEFCE)

報告書内で特にRCsとHEFCEのDual Support制度が評価されていることを歓迎し、改めて英国の研究の質維持について政府との協力体制を確認。

英国大学協会(UUK: Universities UK)

Dame Julia Goodfellow理事長は研究と大学の重要性を再確認する同報告書を歓迎し、政府に研究予算の増額を提言。

地域 西欧
イギリス
取組レベル 政府レベルでの取組
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