2015年6月17日に刊行された『Nature Index 2015』(『Nature』特別企画冊子)によれば、各国の科学研究の質を評価したランキングで、ブラジルは23位という結果が出ました(URL1) 。同ランキングは、生命科学、地球科学、物理学、化学の分野で影響力のある68の学術定期刊行誌の内容をもとに作られたものです。ブラジルの国家科学技術開発審議会(CNPq)の調べによれば、Nature編集部が調査した68の刊行誌に、ブラジルの教育機関所属の研究者が参加した研究論文が、1,193本発表されたことがわかりました。このうち565の研究で、CNPqから助成金が出たということです。
CNPqは6月中頃、「第10回ブラジルの研究グループに関する大規模調査」の結果を発表し、全国に35,424の研究グループが存在することがわかりました(URL2の図1参照)。これは、2010年の同調査の結果を28,7%上回るものです。研究グループは、国の南東部と南部(URL2の図2参照)に集中しており、492の研究機関内に存在し、180,262人の研究者、約307,000人の学部・院生が参加していることがわかりました。研究者のうち、1,106,427人が博士号取得者で、全体の65%に相当します。
(サンパウロ海外アドバイザー)
URL1: http://www.nature.com/nature/journal/v522/n7556_supp/pdf/522S34a.pdf
URL2: http://www-overseas-news.jsps.go.jp/pdf/kaigainews/201507_spo01.pdf