【国際協力員レポート・スウェーデン】スウェーデンのGender Equality-高等教育への展開-

スウェーデンのイメージと聞いて思い浮かべるのは、ノーベル賞、多国籍企業(IKEA、H&M、VOLVO等)、そして環境先進国、医療や介護、教育制度などの社会保障が充実した福祉国家としての一面だろう。加えて、男女平等を追求する国としても認識されており、実際に街中ではベビーカーを押す父親の姿を頻繁に見かけ、衛兵や警備員、警察や消防士、大学の学長や企業のCEOにも女性が活躍していることが多い。
スウェーデンの王室も例外ではなく、男女平等を実現していることで知られている。現在のビクトリア皇太子殿下は、カール16世グスタフ国王陛下の長女であるが、第一子であったビクトリア王女が「王太子」となるために、スウェーデンでは彼女が2歳となる1979年の王位継承法改正によって、女子の王位継承資格が認められ男女を問わず第一子優先で継承権を有することを可能とした。この結果、第2子の弟カール=フィリップ殿下から、王位継承権が移行することとなった。完全に男女平等な第一子継承はスウェーデン王室が初めてであり、オランダ、ノルウェー、ベルギーがこれに続く形となった。
このように、“Gender Equality”つまり男女・ジェンダー平等主義を国全体で押し進めるスウェーデンが、どのように現在の女性地位向上を成し遂げてきたのか。日本のジェンダー環境との比較を通して、政治や経済、社会制度について調査すると共に、スウェーデンの高等教育機関におけるジェンダー平等に向けての取組や労働者の意識について調査した。
なお、報告書全文はこちらから閲覧可能。
【氏名】 岡本 香織
【所属】 立命館大学
【派遣年度】 2017年度
【派遣先海外研究連絡センター】 ストックホルム研究連絡センター

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事、政策・経営・行動計画・評価
その他 その他
レポート 国際協力員