【ニュース・東アフリカ】東アフリカ共同体、共通の高等教育制度へ

東アフリカ首脳会談が2017年5月20日に開催され、間もなく東アフリカ共同体(East African Community:EAC)を「高等教育共通区域」とする宣言が発表される。これによって、EACの加盟国は域内の高等教育機関によって発行された履修証明を認証するとともに、学生が域内の大学で取得した単位の互換が認められる。東アフリカ大学間協議会(Inter-University Council for East Africa:IUCEA)の事務局長を務めるアレクサンドル・リャンババジェ(Alexandre Lyambabaje)氏によると、学生たちは110校を越える高等教育機関のうちどこで学部または大学院課程の教育を受けるのかを選択することになる。今後は、EAC加盟国に属するあらゆる大学や研究機関で、研究だけでなくトレーニングや地域交流の機会が共有される。

 

「高等教育共通区域」の構想は、近年EACにおいて試みられてきた。この制度のもとで、高等教育段階における教育、研究、そして地域交流の活性化が期待されている。また、この制度下でIUCEAが各国の高等教育監督機関と協議しながら提案した「東アフリカ高等教育資格フレームワーク」によって、教育段階、学習の範囲、そして単位認定制度に関するガイドラインが提供される。さらに、このフレームワークのもとで、総合大学と単科大学における単位の認定・累積・互換に関する制度や、プログラムの基準が示される。単位制度などの調整が段階的に行われることによって、「高等教育共通区域」への段階的かつ円滑な移行が進むと考えられる。

 

2017年5月20日

 

The EastAfrican:A common higher education to open EAC’s universities to all students

地域 中東・アフリカ
ケニア、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
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社会との交流、産学官連携 地域連携