【ニュース・中国】QS世界大学ランキング発表、中国の大学は世界の一流大学に近づく

 最も影響力のある世界三大大学ランキングの1つ、英国Quacquarelli Symonds社(以下「QS」という。)の世界大学ランキングが先日発表された。ランキング入りした中国の大学のトップ20位は、その順位がそれぞれ昨年より向上し、多くが大幅に順位を上げた。そのうち、総合ランキングの上位100位に入った中国の大学数は、昨年の3校から4校に増え、清華大学は25位まで上昇した。
 2015年4月、QSは世界大学専攻分野別ランキング2015-2016年度版を発表し、中国の58大学が上位400位以内にランクインした。そのうち大学7校が上位50位入りを果たした。北京大学は、22専攻分野で、清華大学は15専攻分野で50位以内に入った。
 北京師範大学教育学部の孫進教授は、これは中国の総合的な実力や国際的な影響力の上昇を反映し、政府による強力な資金投入や重点的に推進する「985プロジェクト[1]」「211プロジェクト[2]」の成果が見え始めたことを証明していると述べている。
 2015年は中国の第12次「5ヵ年計画」実施の最後の年にあたる。この計画要綱では、高等教育の質を全面的に向上させ、大学の一流化やハイレベル化を加速させ、応用型、複合型人材の育成規模を拡大させることを提起している。

[1]985プロジェクト・・・世界一流の大学および国際的に高い知名度を有する一群のハイ レベルの研究型大学の構築を目指した国家プロジェクト
[2]211プロジェクト・・・21世紀に向け、約100校の重点大学と重点学科を設立することを目的として,予算の重点配分を行う中国教育部の教育振興策

(2015年9月17日 新華網)

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
国際交流 国際化
統計、データ 統計・データ