【ニュース・中国】2017年の中国留学の現状について

『中国留学白書2017』(以下「白書」と称する)によると、アメリカが3年続いて人気留学先のトップとなり、50%の学生がアメリカを選択する傾向がみられ、イギリス、オーストラリア、カナダがそれに続き、その後をドイツ、ニュージーランドとフランスを留学先に選んだ学生の割合が、去年より小幅に上昇した。留学目的国の分布傾向は、全体的に比較的安定している。

 

白書は以下の特徴について示している。
アメリカの大統領選挙やイギリスのEU脱退等一連の大事件があってさえも、留学先の分布には大きな変化は見られず、51%の学生がこれらの国際情勢には基本的に影響を受けず留学先を決めている。
勉強を目的としているため、言語環境、気候条件、安全問題といったところに留意しているようである。また、新興国への留学が「人文と自然」から注目を集めている。
今年の調査で、目下中学以下の留学が全体の30%に達していることが分かり、留学年齢の低下がみられると同時に既卒の留学者も4%高くなっており、就職のプレッシャーが大きく、更に多くの人が留学によって将来の道を打開しようとしているのが見受けられる。
留学への準備過程には学校選択、申請、就職等関心が大きい事柄が多くあるが、将来の就職に関心が高く、学校選択をする際には学術だけでなく卒業後に得られる給与についても重視されている。
教育部のデータによると、2016年の中国人留学生は既に50数万に達している。加えて、中国の国力が上がっていることや国内経済の発展により就職の機会も増え、さらに多くの学生が帰国して就職することを望んでいる(73%の学生)。就職先としては、外資系企業、金融系が多い。また、給与は5,000元から10,000元が最も多い。仕事に対する満足度は8割が学んだことは使わないと思っており、比較的低い。という声が聞かれている。

 

2017年5月19日

 

中国教育和科研計算机网:2017年中国留学现状观察 [来源/中国教育報]

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中国
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