【ニュース・中国】教育部、高等教育の質に関する報告を初めて発表

2016年4月7日、中国教育部によると、2000年から2015年までのわずか15年間で、中国に新設された本科大学は、全本科大学のおよそ半分の403校に達した。また、中国には300校に近い独立学院(※1)もあるという。
教育部は、「全国の新設大学の教育の関するモニタリング報告書」及び「新設100校大学のパフォーマンス評価に関する報告書」を発表した。これらの報告書によると、新設本科大学のうち、中国中西部に設立されたものは249校(61.8%)を占め、一方、中国東部に設立されたものは、154校(38.2%)を占めている。
新設された本科大学は中国の190以上の都市に分布しており、主な専攻分野は、地域発展のニーズに合わせ、工学、経営学、理学が比較的多くなっている。卒業率は98%、学位授与率は96.7%で、全国の平均水準とほぼ同様となっている。

 

(2016.4.8:中国新聞網)

 

※1:独立学院…中国の一流大学である浙江大学と杭州市政府が提携して1999年に浙江大学城市学院を設立したのが独立学院の始まり。半官半民で運営される大学と言われており、母体となる大学が運営ノウハウを提供し、大学の施設や運営費はすべて民間の企業や団体・個人が提供する仕組みになっている。北京郵電大学世紀学院、首都師範大学科徳学院、上海外国語大学賢達経済人文学院などがある。

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 質の保証、教育
統計、データ 統計・データ