【ニュース・中国】教育部、重点大学が農村部の貧困地域で5万人を定向募集

教育部が発した通知によると、2015年度重点大学の農村部出身の学生募集については、全国的に複数の措置を並行的に実施することにより、農村・貧困地区の学生が身を立てる道を一段と広げてゆくという。
第一に、農村貧困地域に向けて定向募集(※)の特定計画(国家特定計画)を引き続き実施する。募集計画は5万人を募集定員と設定し、中央政府部門に属する大学と地方の「211プロジェクト」大学を主とする重点大学により実行される。募集計画の実行地域は832の貧困県及び重点大学に採用される割合が比較的少ない河南省、甘粛省などの10の省に定められている。
第二に、農村部出身の学生に向けて単独募集計画(大学特定計画)を引き続き実施する。教育部に属する大学やその他の自主学生募集を行う大学より実施され、募集定員は本科生(日本の学部生に相当)の募集定員の2%以上とし、貧困地区、少数民族地区の県、及び県以下の優秀な農村出身の学生を主な募集対象とする。具体的な実行地域は関連の省(自治区、直轄市)により確定される。
第三に、地方の大学の農村部出身の学生に向けて募集特定計画(地方特定計画)を引き続き実施し、各省(自治区、直轄市)に属する大学により実行される。募集定員は原則的には関連の大学における本科生募集定員の3%以上とし、実行地域・出願条件および募集方法は各省(自治区、直轄市)により確定される。

※定向募集・・・高等教育機関などで学生を一定の地区から募集し、卒業後は元の地区に戻って就職させる制度

(2015年4月7日 人民日報)

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集