【ニュース・中国】全国の「千人計画」により招致した人材の21%が中関村サイエンスパークに

2015年、中関村サイエンスパークのハイテク企業の総生産高は2010年より倍増となり、4万億元を上回ると予想される。「第12次5ヵ年計画」の期間中、中関村サイエンスパークのさまざまな発展は著しい成果を上げ、ここには海外ハイレベル人材招致計画「千人計画」の21%の人材が集まり、イノベーション型企業の数が激増している。

5年にわたり、中関村サイエンスパークのハイテク企業のうち、生産高が1億元以上の企業は、2010年の1413社から2014年の2556社に増加し、スマートフォンメーカー「小米」、配車アプリ運営会社「滴滴・快的」、共同購入サイト「美団網」といった評価額が10億ドル以上の企業を輩出してきた。中関村サイエンスパークのハイテク企業の総生産高は、2010年の1兆5900億元から2014年の3兆6000億元まで増加したという。

「2015年のデータはまだ出ていないが、ハイテク企業の総生産高は2010年より倍増し、前年同期比13%増の4兆元を超えると我々は予想している。予想の数字に基づけば、中関村サイエンスパークにあるハイテク企業の総生産高の年平均成長率は、第12次5ヵ年計画期間において、約20.2%と考えられる。」と中関村管理委員会の関連担当者は語っている。

全国的に見ると、中関村サイエンスパークのハイテク企業の総生産高は、全国のハイテク・パークの総生産高のおよそ1/7を占めている。

中関村サイエンスパークはリーダー人材のために事業創造プラットフォームを構築し、世界中のイノベーション・創業のエリートが大勢集っている。また、当サイエンスパークは「中関村サイエンスパークにおける国際人材のイノベーション・創業生態システム建設プロジェクト」を発表・実施し、優秀な留学帰国者の招致を促進している。2015年末までに、当サイエンスパークが「千人計画」により招致した人材の数は1091人に達し、これが北京市の82%、全国の21%を占めており、「海聚プロジェクト※1」により招致した424人は、北京市の70%を占めている。

(2016.1.20:新京報)

 

※1:海聚プロジェクト・・・ハイレベル人材を重点とする留学経験者招致プロジェクトの一つ。2010年に人材導入特別計画として、北京市委員会組織部や市人力資源和社会保障局など10機関が合同で発表した。

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