【ニュース・中国】中国科学院、「率先行動」計画の実施を開始

2014年8月19日、中国科学院が北京で『中国科学院の「率先行動」計画及び全面的な改革の深化についての綱要』(以下、『「率先行動」計画』)の具体的な内容を発表し、同計画の実施を正式に始動すると宣言した。
『「率先行動」計画』のうち、中国科学院は「ツーステップ」の発展戦略を提起している。第一ステップは、2020年頃までに、「イノベーション2020」の各項目を高いレベルで完成させ、「四つの率先」目標を基本的に実現させること。第二ステップは、2030年頃までに、「四つの率先」目標を全面的に実現させる、としている。
研究所の分類や改革の面については、まず各科学研究項目と国家戦略の連携強化を図る。またイノベーションプロセスと産業プロセスが有機的に接続したイノベーション研究院を若干数設置する。2020年までに5~10ヶ所のイノベーション研究院を設立し、2030年までに10~20ヶ所のイノベーション研究院を更に新しく設立する。
基礎科学の最先端化に向け、国内を中心にリードし、国際的に重要な影響力を持つ卓越的なイノベーションセンターを若干数建設する。2020年までに、20ヶ所程度の卓越的なイノベーションセンターを建設し、2030年までに30ヶ所程度建設することを目標とする。
加えて国家重大科学技術基礎施設をベースとし、国際的に対峙できるレベルの国内外向けに開放する巨大科学研究センターを若干建設する。2020年までに、5~10ヶ所の巨大科学研究センターを建設し、2030年までに15ヶ所程度を建設する。また巨大科学に関わる若干の国家科学センターを建設する。

(2014年8月20日 Science Times/中国科学報)

地域 アジア・オセアニア
中国
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価