2016年2月、中国の各大学の公式サイトに掲載された情報公開状況を評価する「中国の高等教育の透明性指数レポート(2015) The Annual Report on the Transparency of Higher Education in China 2015 」がこのほど発表された。
当レポートによると、上位10校はいずれも教育部直属の大学で、中国砿業大学、中国海洋大学、湖南大学、武漢大学、中南大学、北京交通大学、西南交通大学、華北電力大学、北京語言大学、北京科技大学の順だった。また、清華大学は54位、北京大学は79位となった。
教育部直属の75校の透明度は平均で78.32点で、教育部以外の大学の52.22点と比べはるかに上回っている。これは直属大学の情報公開の取り組みが常態化、制度化した後に得られた著しい効果だと伝えている。
評価システムは6つの指標に分けられ、それぞれ学校の基本状況、募集・試験情報、財務情報、管理・講義情報、人事及び教員情報、情報公開コラムとなっており、評価の対象は、「985」プロジェクトの大学と「211」プロジェクトの大学[1]を含む115大学が評価対象となっている。
[1]「985」プロジェクトの大学と「211」プロジェクトの大学・・・985プロジェクトは、世界の一流大学と世界的な知名度をもった高いレベルの研究型の大学を目指すために始まったプロジェクトを指し、そのプロジェクトに選ばれた大学は985プロジェクトの大学と呼ばれている。一方、211プロジェクトは、経済や社会の発展のために教育レベルを向上させて優秀な人材を育成するため、1995年11月に国務院(内閣に相当)の承認を得てはじまった大学教育の改善プロジェクトで、そのプロジェクトに選ばれた大学を211プロジェクトの大学という。
(2016.2.25:人民網)