2015年11月10日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は本部のパリで「2015年サイエンスレポート:2030年を見据えて」を発表した。
レポートでは、世界経済は2008年のリーマンショックによる打撃を受けたが、世界的に見ると研究開発・発展に使われる国内総支出は大幅増になっていたことを主要な結論として出していた。2007年から2013年の間に、この支出は1兆1320億ドルから1兆4780億ドルに上昇したという。
現在、米国の研究開発費は世界の28%を占め、首位を維持している。米国に次ぐ第2位は中国(20%)で、欧州連合(EU)(19%)や日本(10%)を上回った。世界の67%の人口を占めるその他の地域は世界の研究開発費の23%を占めるに留まっているが、ブラジル、インド、トルコなどの新興国の研究開発投資は急速に増加している。
(2015年11月11日:科技日報)