【ニュース・中国】中国の海外留学帰国者の占める割合が始めて過半数に

 中国国営ラジオ・経済之声の報道によると、中国グローバル化研究センター(CCG)等の機構の最新報告書により、中国の海外留学帰国者数が初めて海外留学者数を上回ったことが分かった。報告によれば、2014年の時点で、中国の海外留学帰国者の累計総数はすでに180万人に達し、海外留学者の累計総数の51.4%を占めた。正確な統計データが出されて以来、留学帰国者数が海外留学者数を初めて上回った。言い換えれば、中国の長年にわたる人材の純流出国としての局面が、歴史的な転換点を迎えたということだ。
 教育部の統計によれば、1978年から2004年末までの時点で、各種の中国人の海外留学者総数は80万人以上だったが、留学帰国者数はわずか19万人にすぎなかった。また、留学生の身分で出国し、海外在留を選んだ者の割合は75%を上回った。特にハイレベル人材の流出率は更に高かったという。
 教育部が最近10年間に発表した留学統計データによると、毎年の留学帰国者数の海外留学者数に占める割合が2005年から加速していたことが分かった。2014年の中国人の海外留学者数は2005年の4倍だったが、当年の帰国者数は2005年の10倍となった。また、同年において、中国人の留学帰国者の累計総数は180万人を上回り、歴史上で初めて海外留学者の累計総数の半分以上を占めるまでとなった。

(2015年9月17日 新華網)

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