「第3回中国・アラブ諸国大学学長フォーラム」が寧夏回族自治区の銀川市で開催された。フォーラムでは、今後5年間に中国とアラブ諸国が高等教育において「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構築をめぐり、双方の学生交流の規模拡大や言語教育、シンクタンクの構築及び科学技術協力の強化などの面で、一層緊密に協力していく積極的な情報を発信した。
フォーラム期間中、中国とアラブ諸国の大学は新たな協力協定161件を締結した。その中には、双方の協力による学校運営、人材の共同育成、教員・学生の人材交流、ハイレベルな翻訳・通訳者の育成などのプロジェクトが含まれている。人材育成の面では、アラブ諸国側の大学は学士課程211名、修士課程・博士課程51名の授業料免除の定員枠を中国に提供することを決定した。中国側は2016年から毎年300万元で特定プログラムを設立し、アラブ諸国の学生を中国へ留学させると発表した。これに対し、中国側はアラブ諸国の学生の中国留学を支援するため、2016年から毎年300万元の経費を投入すると発表した。
中国・アラブ諸国とのシンクタンク構築強化の面では、アラブ諸国側の大学は、北京語言大学、北京第二外国語学院、寧夏大学へのアラブ地域・国別研究センターの建設に積極的に参与し、上海外国語大学中東研究所の建設と発展を支援し、また寧夏大学アラブ諸国研究院などの新型シンクタンクの構築を支援して、西安交通大学が唱える「新シルクロード大学連盟」の提案に積極的に参与していくと表明している。
(2015年9月23日 中国教育報)