【ニュース・フランス】Schneider Electricの技術センター落成式

Frédérique Vidal高等教育・研究・イノベーション大臣は2017年7月12日、グルノーブルにあるSchneider Electricの技術センター落成式で挨拶をした。

 

Schneider Electric社長の指摘:エネルギー転換、デジタル転換
フランスでは、ヨーロッパと同じく、この産業分野のイメージがいま大きく変化している。しかし、同時に、個人、そして社会のエネルギー消費の様式にもまた大きな変化が見られ、エネルギー管理の分野は今後の大きな課題となっている。グルノーブルはこのテーマに関しては、産業面、研究面、そして技術面で最先端にある。
問題は複雑であり、それに応えるには各地域に合った、しっかりとしたソリューションと世界レベルでの将来市場のより包括的な見通しを同時に求められる。そしてデジタル技術こそが、産業とサービスの間にある障壁を取り除いてくれる。これこそがイノベーションであり、産業を再考し、都市を転換し、そこに住む人々の生活を豊かにするイノベーションである。今日、エネルギー管理と自動化における世界的リーダであるSchneider Electricが専門家の野心を拡げる。

 

この新築の建物では、グルノーブルのエコシステムの中心にあって、イノベーションのすべてのニーズに応えている。
エネルギーシステム転換の課題に直面し、いまや絶え間なく技術革新を行うしか道は残されていない。われわれの電力システム、もっと一般的にはエネルギーシステムを、あらゆる規模で、一層インテリジェントなものにしなければならない。歴史的に見ると、この企業、そしてこの町は古くからこの問題を取り扱ってきた。すなわち、Merlin Gerin社*である。

 

GreenOValleyプロジェクトはさまざまな点で象徴的である。ここグルノーブルでは、スタートアップ、大学、エコール、研究機関が協力し、エコシステムを作り上げている。また、エネルギー消費を40%減らすというグルノーブル気候計画がある。これは同じく、CO2放出を40%削減することであり、設備の集約化、エネルギー効率の高い建物の建設、省エネルギー交通機関の利用を意味する。このようにして、グルノーブルは研究と産業育成に加え、第3のアクターである地域と地方自治体を組み込んだ。

 

今回落成した技術センター(Technopole)は、グルノーブル郊外にある研究学園都市の一角にあり、Schneider Electricがもつノウハウのショールームでもある。ここでは、空間管理、建物管理、そしてエネルギー管理に特徴がある。たとえば、建物内での年間エネルギー消費は、マイクログリッド技術を使い、電力消費を細かく管理することで、45KWh/m2となっている。センター内外の移動には二輪車が多用されている。

 

* Merlin Gerin社は、1920年にPaul-Louis MerlinとGaston Gerinの2人のエンジニアによってグルノーブルに設立された著名な電機メーカーであり、1992年にSchneider Electricグループの一員となり、2009年に吸収された。現在でもMerlin Gerinの商標は使われている。

 

2017年7月13日

 

Ministère de l’Enseignement supérieur, de la Recherche et de l’Innovation:Inauguration du technopôle de Schneider Electric

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