【ニュース・フランス】Labexの卓越性のダイナミズムは続く

Thierry Mandon高等教育・研究担当大臣とLouis Schweitzer投資委員会委員長は2017年2月14日、Henri Poincaré研究所のLabex«S.M.P»(Laboratoires d’excellence«Sciences Mathematiques de Paris»)を訪れ、卓越した研究所に与えられるLabex政策を2019年以降も継続することを発表した。
6年前に選考を始めて以来、卓越した171の研究室(Labex)が革新的な研究を進めてきた。これらの研究室はフランス全土における研究の構造化ツールのひとつであった。これらの研究室に割り当てられた予算のおかげで、国際的な認知度は高まり、国外のカウンターパートと同等にやり合い、数多くの博士論文(2011年から2015年までに2,600以上)の資金援助をし、研究者や国際的に著名な教員・研究者の注意を引き、研究と養成、そして高レベルな評価を引き出すための総合政策を打ち立てた。
Labexによる資金援助は当初、2019年までとなっていたが、このダイナミズムを維持するために、成果を挙げたものに対しては、当初10年間に対して割り当てられた非消耗品費をその後も成果に応じて与えることを決定した。研究面、そして機構面で、意図されたようにLabexが進んでいるかを評価する第一段階の評価が2015年に行われた。選考委員会から選ばれた国際審査委員会がその任にあたり、研究を国レベル、国際レベルで総合評価した。
この最初の評価で、フランスの研究の卓越性に焦点を当てるとともに、科学界に柔軟性と期限内で増加した組織の自由度を提供すること(2016年Labex報告書から)で成功へと導いた。
各Labexを延長するかどうかの決定は、開始後5年間の業績に対して行われ、2015年の評価を補完する意味で、新たな評価が行われる。評価においては、つぎの点にウエイトがおかれる。Labexがあるサイト(研究力を引き出す構造になっているか、研究・研修への寄与、学術面での交流、プラットフォームや機器の開発など)の構造的なディメンジョンに注意が向けられる。なぜなら、それらは、当該分野における研究において国レベルの視認性とダイナミズムに関係するからである。
これらの原則の適用にあたっては、Labexがおかれた状況に応じて異なる対応をとる。

  • 2019年に確定的なLabexとなれば、Labexの延長はこのLabex自身が定める学術的方針に沿って決定される
  • Labexプロジェクトが大学、あるいは大学校の研究プロジェクトとなっている場合には、その評価においてLabex延長の際に考慮され、学校がプロジェクト継続を希望する場合には、研究期間終了までLabexを延長できる
  • その他のすべての場合、Labexの評価は2018年に行われる

2017年2月14日

 

Enseignement supérieur et Recherche:La dynamique d’excellence des Labex sera poursuivie

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